1月 20日

        

 

          大寒 <季語=晩冬>

 

二十四節気のうち一つ・この頃が一年のうちで一番寒いといわれるまた期間を指す言葉でもあり節分(二月三日)までをいう しじみは一年中出回っていますが、旬は1~2月と8月で、1~2月は「寒しじみ」と呼ばれます。寒しじみは栄養豊富で、肝臓機能と歯や骨の強化、貧血予防等の効果があるそうです。また大寒の日に生まれた卵、通称「大寒卵」を食べると運気が上がると言われています。

 

 

        

 

 

     大寒や頭のかゆき中学生             沢木欣一

 

     大寒や指跡しかと血天井             国枝隆生

 

     大寒の空張りつめて音もなし           下里美恵子

 

     大寒や火伏札貼る消防車             関根切子

 

     燃え尽きて大寒の日の沈みけり          伊藤旅遊

 

     大寒の陽を一身に慈母観音            武藤光晴

 

 

        

 

 

     大寒の一戸もかくれなき故郷           飯田龍太

 

     大寒や耳ほてりして葉書読む           細見綾子

 

     ふるさとの大寒の水甘かりき           鈴木真砂女

 

     港もろとも大寒の靄街包む            下村ひろし

 

     大寒の鍋釜伏せて静かな夜            菖蒲あや

 

     大寒杜氏の白衣吊れる釘            辻 桃子

 

 

        

 

立馬 立馬(かんだちめ)は青森県下北半島東通村に生きる野生馬である。 過酷な寒さと粗食に耐えるこの馬は南部馬を祖とし、軍用馬から農耕馬、食用馬という歴史を経る。

 

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1月 19日

        

 

        マスク <季語=三冬>

 

マスクは三冬の季語ですが、2020年の2月から春も夏も秋もそして冬もマスクが手放せない状況になってしまいました 風邪・インフルエンザだけでなく新コロナウイルスの感染をたった一枚のガーゼ・布・不織布で減少させてくれます 日本人はマスクを付けることに余り抵抗は無いようですが俳句の季語として季感が薄れて来ているるように感じます

 

        

 

 

     桃色の大きなマスク遅刻生         河原地英武

 

     女医さんの鼻を隠さぬマスクかな      兼松 秀

 

     マスクしたまま居眠りの三限目       荒深美和子

 

     白マスクはづして母の咳き込める      丹羽康碩

 

     終電車マスクばかりを吐き出せり      篠田法子

 

     マスクして敵の陣地に入る心地       ころころ

 

 

        

 

 

     マスクして人に逢ひ度くなき日かな     稲畑汀子

 

     咳こぼすマスクの中の貌小さし       吉田鴻司

 

     遠くよりマスクを外す笑みはれやか     富安風生

 

     マスクしてゐても猫にはわかるらし     北川沙羅詩

 

     つき添ひの母の特大マスクかな       指澤紀子

 

     修道尼澄める瞳もてるマスクかな      森田 峠

 

 

        

 

 

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1月 18日

            

 

         冬温し・冬暖か・暖冬<季語=三冬>

 

寒いものと決まっている冬の最中に、ふと暖かい日が訪れると、ほっとして、幸せな気分になる。 これを俳句では「冬暖か」とか「冬暖」という季語にしている。

 

            

 

 

     穀倉の鼠返しや冬ぬくし          栗田やすし

 

     冬ぬくし湯溜り青き織部碗         梅田 葵

 

     畳敷く村の教会冬ぬくし          武藤光晴

 

     冬ぬくし婆振り売りの京野菜        石川紀子

 

     野路守る円空仏や冬ぬくし         鈴木みすず

 

     ふるさとの畦のぬかるみ冬温し       ころころ

 

 

            

 

 

     暖冬や砂丘をのぼる身の重さ        秋元不死男

 

     カーテンで仕切る病室冬ぬくし       長谷川嘉代子

 

     冬ぬくき島に来にけり海鵜見る       星野立子

 

     生命線見せあうて旅冬ぬくし        大野林火 

 

     冬ぬくし重なり合ひて恋の絵馬       高橋悦男

 

     幼子に叱られ詫びて冬ぬくし        岡本 眸

 

 

            

 

 

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1月 17日

        

 

      紙漉・寒漉・楮(三椏)蒸す・楮晒す・紙漉女

      <季語=三冬>

 

和紙造り 三椏・楮などの樹皮を水に漬けたり、煮たりして繊維をとりだしその溶解した紙料を手動の道具で漉く、和紙をつくる工程の一つです。樹皮を雪に晒すのは山間部の風物詩になっています。特に寒中に漉いたものは上質とされる。

 

       

 

 

     紙漉女稼ぎを問はれ恥ぢらひぬ       細見綾子

 

     峡晴れて楮選る水かがやけり        栗田やすし

 

     楮選る膝に焙り豆ころがれり        武田稜子

 

     一息に剥がす楮の皮匂ふ          奥山ひろみ

 

     神棚へ湯気を吹き上げ楮蒸す        近藤文子

 

     松枯れの薪どんとくべ楮蒸す        中斎ゆうこ

 

 

       

 

 

     紙漉くや小学校と谷距て          沢木欣一

 

     百漉けば百の祈りや紙漉女         林 翔

 

     漉く紙のまだ紙でなく水でなく       正木ゆう子 

 

     火の神の棚に湯気上げ楮蒸す        皆川盤水

 

     女の月日白き紙漉き重ねては        津田清子

 

     楮蒸す湯気に人かげ大きく揺れ       田中冬二

 

 

       

 

       

 

 

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1月 16日

        

 

        寒九の水・寒の水<季語=晩冬>

 

一年で最も寒さが厳しい頃を「寒」といい、その寒の入りから九日目を 「寒九(かんく)」 と呼びます 2026年の寒九は、1月14日でした。ことさら服薬に効果が有ると言います

 

        

 

 

     寒の水念ずるやうにのみにけり       細見綾子

 

     旅三日終へて寒九の水旨し         都合ナルミ

 

     指で溶く絵の具の皿に寒の水        鈴木紀代

 

     寒九の水甕の目高に注ぎやる        武藤光晴

 

     陶土谷底ひに寒の水蒼し          長江克江

 

     入院着すすぐ盥に寒の水          ころころ

 

 

        

 

 

     仏にも寒九の水をたてまつる        森 澄雄

 

     寒水にうたれる行者遠く見ゆ        清水昭子

 

     花絶えし壺拭き浄む寒の水         林 翔

 

     銭洗ふ新笊抜ける寒の水          村井信子

 

     寒の水不動明王浴び給ふ          小川千代

 

     寒の水柄杓飲みして山暮し         ながさく清江

 

 

        

 

 

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1月 15日

        

 

     女正月・小正月・望正月・十五日正月<季語=新年>

 

元日の大正月に対して正月十五日の望粥の日、または十四日~十六日までを小正月といいます  大正月が儀礼的な性格を持つのに対し、農民的な性格を持つとされています。地域によっては1月14日から16日3日間、または元日から15日までの15日間を指すこともあります 小正月には「十五日正月」「望正月」「花正月」「女正月」など多くの別名があります。特に「女正月」は、大正月で忙しかった女性たちがようやく正月気分を味わえる日という意味合いがあります。

 

       

 

 

     売薬の風船つけり女正月          沢木欣一

 

     夜をこめて大根を煮る小正月        細見綾子

 

     地下街にシャネルの匂ひ女正月       河原地英武

 

     蔵店のがらくた市や女正月         武藤光晴

 

     古里の土間でこぼこや女正月        伊藤範子

 

     真つ白に百合根を煮上げ女正月       矢野孝子

 

     口中にチョコが溶けゆく女正月       太田滋子

 

 

        

 

 

     湯上がりの爪の手入や小正月        鈴木真砂女

 

     女正月和服まとはぬこと久し        横山房子

 

     小正月そそのかされて酔ひにけり      中村苑子

 

     山の温泉に海女来て踊る小正月       野原春醪

 

     あすなろの菜箸おろす女正月        飯島晴子

 

     悪口もおのろけのうち女正月        深沢暁子

 

 

        

 

なまはげ

秋田県男鹿半島の各地で12月31日(もとは旧正月15日)の夜行われる行事。大きな包丁を下げた鬼が家々を訪れ,なまけ者をこらしめる。大声で子どもをおどすが,家の主人は正装して迎え,酒食などのもてなしをする。祝福をもたらす神が春の初めに来訪するという信仰から生じた行事とされる。小正月の訪問者

 

     海吠えを真似てなまはげ来りけり      木内彰志

 

     なまはげの雄叫び上ぐる表木戸       近藤めぐみ

 

     なまはげを襖のかげで見る子かな      中村苑子

 

     厚き手を膝になまはげ畏まる        長江克江

 

     なまはげの面ずり上げてビール呑む     益田しげる

 

 

           

 

 

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1月 14日

        

 

       左義長・どんど・吉書揚<季語=新年>

 

左義長は、小正月(1月14日の夜または15日の朝)に行われる伝統的な火祭りです。正月の飾り物を燃やし、その火で餅団子を焼いて食べると一年中無病息災で過ごせると言われています。また、書初めを火にくべ、その灰が高く舞い上がると字が上達するとも信じられています

どんど焼きは年神様が空に帰ってゆくのを見送りし、無病息災、五穀豊穣を

祈願する行事です その時に櫓などを組んで書初めや正月飾りなどを焼いた煙に

年神様が載って帰ると信じられています

 

        

 

 

     さかんなるとんど海空焦がしたる      細見綾子

 

     大いなる左義長富士を煙らする       栗田やすし

 

     吉書揚げ朱の入る半紙煽らるる       小栁津民子

 

     浜どんど果て大空に鳶の笛         野島秀子

 

     左義長へ結びしままの古神籤        磯田なつえ

 

     燃えながら揚がる吉書を囃しけり      加藤ゆうや

 

 

        

 

 

     一日はとんとけぶるや鳥邊山        正岡子規

 

     左義長の周りを子らの駆け通し       瀧澤伊代次

 

     どんどの火海へこぼるる母の郷       鍵和田釉子

 

     左義長のけむり裾曳く壇の浦        上野さち子

 

     ふるさとの星出尽くせりどんど焚      伊藤京子

 

     左義長や婆が跨ぎて火の終         石川桂郎

 

 

        

 

 

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