2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧
( 朴の花 ) 毎日暑い日が続く。昼食後、車で出かけているときは15分程度でも昼寝をする今日は多摩。大きな木陰に車を止め窓は全開すると良い香り。朴の花の下だった花も香りも美しい花。 最高の15分だった。 朴咲くや津軽の空のいぶし銀 沢木欣一 朴咲…
( 下野草・繍線菊 ) 繍線菊の咲けばほのかに兄恋し 黒田杏子 しもつけを地に並べけり植木売 松瀬青々 繍線菊の花にひろげし女物 後藤比奈夫 しもつけ草蕾一粒づつ弾け 田上悦子
( ところてん・心太 ) アップが遅くなりました。忙しくて,暑くて・・・・今日はサムライ・ブルーの登場!頑張れニッポン 日本に生きるほかなし心太 山本左門 心太の店にラムネを問へば無し 心太 正岡子規
( 鬼百合 ) しづけさは鬼百合の丈そのあばた 森澄雄 鬼百合に白き雨降る吉野村 山田弘子 山霧の引きゆく迅さ小鬼百合 星野恒彦 鬼百合を泣かしてをりし峡の雨 佐藤とみ子
( 竹煮草 ) 竹煮草浅間は雲の湧くごとし 角川源義 降り出してすぐにしぶけり竹煮草 深見けん二 竹煮草きのふの雨の匂ひかな 山田弘子 竹煮草たたきて山雨はじまりぬ 鷲谷七菜子
( かき氷・氷菓 ) くたびれて坐す江東の氷菓賣 黒田杏子 氷菓互ひに中年の恋ほろにがき 秋元不死男 六月の氷菓一盞の別れかな 中村草田男 現在も稚拙な愛なり氷菓を木の匙に 磯貝碧蹄館
( 蟹 ) 子にゑがきやる青き蟹赤き蟹 福永耕二 山峡に沢蟹の華微かなり 金子兜太 草刈つて蟹の横ぎる盆の道 沢木欣一 岩蟹の隠れ損なう片鋏 新井澄子
( 野萓草 ) 萓草の十時にひらく双子の家 宮坂静生 野萓草もつてのほかの恋をして 大石悦子 萓草の黄からはじまる野の夜明 後藤比奈夫 野萓草咲いて萎れて飛び地墓地 高澤良一 藪かんぞう
( 沖縄忌 ) 今日23日は沖縄忌、沖縄慰霊の日となっています国籍を問わずその墓碑銘に刻まれた名は23万8千余名島人の多くの犠牲にやっと戦火が果て、日本軍の組織的反抗が収束した日が今日23日。基地問題でもまだ犠牲下にある沖縄です日本の平和は多…
( 鉄砲百合 ) 朝市へ鉄砲百合を肩抱へ 矢島渚男 明日開く一途なかたち鉄砲百合 仙田敬子 慕情いま鉄砲百合の射程距離 内田美紗 鉄砲百合固き莟は天に向く 柴田奈美
( 睡蓮 ) 睡蓮や鯉の分けゆく花二つ 松本たかし 睡蓮に水玉走る夕立かな 西山泊雲 遠く咲く睡蓮ひとつ去りがたし 成瀬櫻桃子 睡蓮の隙間の水は雨の文(あや) 富安風生 夏至 夏至とは日長きこと至る(きわまる)つまり一年ので一番日の長い日。いまでこそ時…
( 昼顔・鼓子花 ) 昼顔や線路が忘れられてゐる 細見綾子 手ぶらとは淋し昼顔ひとつ摘む 佐竹たか 昼顔は摘まぬ花なり石の門 中村苑子 昼顔や捨てらるるまで櫂痩せて 福永耕二 独り言 今日は父の日。母の日とバランスをとるために?後から作られた日なので…
熱情 ( 薔薇 3 ) バラ園のホースの水を天に放つ 栗田やすし 花嫁の抱き来しバラは今母に 小原須美恵 沈黙はときめきほどのバラの束 平田かほる ゴールデンメダイオン ももか
( 薔薇 2 ) 薔薇咲いて白壁フェリス女学院 稲野博明 言葉にて受けし傷膿む薔薇の苑 寺井谷子 麻酔より覚め薔薇の香のよく匂ふ 品川鈴子 ヘルムートシュルト
( 薔薇 ) 人の恋見て来て薔薇に立ちすくむ 菖蒲あや 薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり 原田青児 薔薇百の息に縛られゐたりけり 仲村美智子 カトリーヌドヌーブ
( 蝸牛・でで虫・でんでん虫 ) でで虫の角を伸ばして風量る 松村多美 ねむたくて殻を曇らす蝸牛 鷹羽狩行 でで虫や三筋の殻の透きとほる 野路早苗 木に草に雨明るしや蝸牛 長谷川 櫂 妻の疲れ蝸牛はみな葉の裏に 沢木欣一
( 夏水仙 ) 花かざし夏水仙の独り立ち 沢木欣一 なんの蔓夏水仙にからみたる 岸本尚毅 夏水仙大地より花を開きけり キヌ女 子の描く画いつも同じや夏水仙 左人
( 待宵草 ) 「待てど暮らせど 来ぬ人を 宵待草の やるせなさ」と夢二の詩に宵待草と 言われていますが植物名では待宵草です。でも例句は詠われています 帰らざる人を宵待草と待つ 川口咲子 宵待草朝の光に俯きぬ 辻田菊子 馬匂ふ待宵草の母の刻 友岡子郷 …
( 青梅 ) 青梅をとりつくしたる月夜かな 大峯あきら 青梅の傘にふれしや一つ落ち 佐藤八山 青梅の最も青き時の旅 細見綾子 青梅を採りつくしたる顔洗ふ 岡本眸
( 蜜柑の花 ) 花蜜柑日の入りぎはの潮迅し 中拓夫 花蜜柑記念樹ばかり一徹に 有光米子 潮風の止めば蜜柑の花匂ふ 瀧 春一 蜜柑咲き「神の小浜」は雨けぶる 谿昭哉
( 姫女苑・柳葉姫菊 ) 石塀に午後の窶れや姫女苑 岡本眸 姫女苑ことさら淡き昼の月 窪田玲女 くたびれて唾の甘さよ姫女苑 小川軽舟 オフエリアの抱く姫女苑野外劇 伊藤いと子
( 合歓の花・ねぶの花 ) 虹飛んで来たるかといふ合歓の花 細見綾子 乳牛の角も垂れたり合歓の花 河東碧梧桐 花合歓や雨にかたまる牧の馬 清水 節子 顔や心に残る合歓の花 石川桂郎 象潟や雨に西施が合歓の花 芭 蕉
( あさざ・阿佐佐・花じゅんさい・浅沙・莕菜 ) ひしめきて日に真向ひし花浅沙 児玉 菊比呂 舞ひ落つる蝶ありあさざかしげ咲き 星野立子 花浅沙富士より青き逆富士 川村紫陽
( 岩煙草 ) 一雨が欲しき夕べの岩煙草 高橋 弘 岩煙草滝の飛沫を受けて咲く 右城順一 磧湯へ鎖伝ひや岩煙草 荻原芳堂 透きとほる雨後の谺や岩煙草 平子公一
( 小葉擬宝珠・大葉擬宝珠 ) 花売りの擬宝珠ばかり信濃処女 橋本多佳子 擬宝珠のむらさき汚れ悲別鉱 堺 信子 女人のみ泊める坊舎や花擬宝珠 奥 令子 わが胸は小さくなりぬ花擬宝珠 石田波郷 大葉擬宝珠
( 本土寺吟行 ) 本土寺(ほんどじ)は千葉県松戸市平賀にある日蓮宗本山の寺院。山号は長谷山。六月には境内にアジサイが咲くため「あじさい寺」の通称があり、同じく紫陽花で有名な鎌倉の明月院に対し「北の鎌倉」とも呼ばれる。庭園には菖蒲田があり、花…
( 紫陽花・額の花 ) 今日は本土寺吟行句会、色々な結社で活躍している俳句の仲間と楽しく俳句を詠んできます。 子の渦に保母ひとりづつ濃紫陽花 福永耕二 紫陽花のいろなき水をしたゝらす 川崎展宏 紫陽花や白よりいでし浅みどり 渡辺水巴 紅もまた雨の彩…
( 京鹿子 ) 京鹿子阿騎野の山の雨上り 国枝隆生 落人の裔の藁屋の京鹿子 佐藤至朗 日が差せば命のいろに京鹿子 小松崎爽青 京鹿子活けて銀座の鳩居堂 立脇操
( 青葡萄 ) 青葡萄ひとつぶごとの反抗期 宮里晄 青葡萄雲の湧き立つ甲斐盆地 市橋 進 不揃ひにはじく雨粒青葡萄 小野とみゑ 子にだけは唄ふ父なり青葡萄 能村研三
( 透かし百合・百合 ) 駅員の一卓の百合海へ向き 能村登四郎 百合の香をもてあましたる男部屋 鈴木寿子 百合咲きていまだ花粉をこぼさざる 細見綾子