
擬宝珠の花・ぎぼし・花ぎぼし<季語=仲夏>
ユリ科の多年草。山野に自生する。葉の形が仏教装飾の擬宝珠に似ていることから名づけられた。六、七月頃に長い花茎を出し、筒状の花を横向きにつける。色は白、紫、薄紫など十余りの種類があります。

這入りたる虻にふくるゝ花擬宝珠 高浜虚子
花売りの擬宝珠ばかり信濃処女 橋本多佳子
絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖 杉田久女
擬宝珠またかざせる花に白絣 中村汀女
擬宝珠のむらさき汚れ悲別鉱 堺 信子
ぎぼし咲く山へ揃へて宿の下駄 神蔵 器

( こば擬宝 )
鉄柵の透き間に見ゆる花擬宝珠 清水弓月
水音にそひて歩けり花ぎぼし 日野圭子
兄恋ふや遺愛の擬宝珠芽生えたる 矢野愛乃
大歩危の奇巌の肌にぎぼし群る 巽 恵津子
雨十日ぺたりと伏せし花擬宝珠 磯田なつえ

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