7月 3日

            

 

  擬宝珠の花・ぎぼし・花ぎぼし<季語=仲夏>

 

ユリ科の多年草。山野に自生する。葉の形が仏教装飾の擬宝珠に似ていることから名づけられた。六、七月頃に長い花茎を出し、筒状の花を横向きにつける。色は白、紫、薄紫など十余りの種類があります。

 

      

 

     這入りたる虻にふくるゝ花擬宝珠         高浜虚子

 

     花売りの擬宝珠ばかり信濃処女          橋本多佳子

 

     絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖            杉田久女

 

     擬宝珠またかざせる花に白絣           中村汀女

 

     擬宝珠のむらさき汚れ悲別鉱           堺 信子

 

     ぎぼし咲く山へ揃へて宿の下駄          神蔵 器

 

 

      

      ( こば擬宝 )

 

     鉄柵の透き間に見ゆる花擬宝珠          清水弓月

 

     水音にそひて歩けり花ぎぼし           日野圭子

 

     兄恋ふや遺愛の擬宝珠芽生えたる         矢野愛乃

 

     大歩危の奇巌の肌にぎぼし群る          巽 恵津子

   

     雨十日ぺたりと伏せし花擬宝珠          磯田なつえ

 

 

     

 

 

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